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■福島県北塩原村から兵庫県川辺郡に56日で531km移動した(SRS2446)
/グランデコスキー場/兵庫県猪名川町/パラレル法
[解説]
福島県北塩原村で2004年8月27日に標識したアサギマダラが、
56日後の10月22日に、兵庫県川辺郡猪名川町で再確認された。
SRS2446がその個体である。下にその出発時の写真を示す。
出発地は3D昆虫園のAsagi22でも示したグランデコスキー場である。
SRS2446はヨツバヒヨドリの群落で吸蜜していた(上の写真はその群落)。
飛んだ方向は南西方向で、移動距離は約531kmにもなる。
確認されたのは、兵庫県川辺郡にお住まいの宮内さんという蝶にはなじみのない方。
下段のメールにあるように、文字が書かれたアサギマダラを初めて見てメモを取り、
いろいろな仲立ちの人を経て、標識者である私を探し当てて連絡を下さった。
「話には聞いていたのですが、マーキングのあるアサギマダラを
見たのは初めてで、何をどのように観察したらいいのか分からず、
取り合えず記号と番号のみメモしました。
庭に植えているフジバカマとツワブキの花を行き来していました。
傷めたらいけないと思い、止まって蜜を吸っている間に素早くメモして
その後、デジカメを取りに行っている間に何処かへ飛んで行ってしまいました」。
下の写真はSRS2446の翅の様子で、比較的新鮮な雄である。
腹部は、やや丸くなって垂れており、そこそこの栄養を蓄えていた様子が伺える。
写真をよく見ると左の前翅の先端に小さい欠損がある。
極めて大型の強い台風23号が本州を通過したのが前日21日の朝だった。
この個体も間違いなく、台風23号の影響を受けたに違いない。
それでもボロボロにはならずにいたのはすごいと思う。
宮内さんの記載によれば、「鮮度:やや汚損。
その他(翅の切れなど):左の前翅の先が少し欠けていたように思います」
とあるので、そんなに大きな破損は生じていなかったことが分かるのだ。
宮内さんは、さらに、「確認時の天候:晴れ。確認時の気温:20℃」
とも記載されていた。アサギマダラのマーキングの予備知識はなくとも、
しっかりと観察して報告してくださったその姿勢に大いに感謝したい。
一頭一頭のアサギマダラには人智では伺い知れないドラマが秘められている。
そしてそれに関わりを持つことになった一人一人の人間にもドラマがある。
人と自然の狭間を、物言わぬ謎の蝶は、今日も南方を目指して渡っていく。
【上の写真はパラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
【下の写真は立体視ができないので、要注意】
---SRSは地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
【撮影・解説:栗田昌裕 041026記】
画像の無断複製・無断使用を禁じます。

以下は参考 <詳細情報>
【移動情報】福島県グランデコスキー場 8/27→ 兵庫県川辺郡 10/22 (SRS2446)
■福島県北塩原村桧原荒砂沢山 → 兵庫県川辺郡猪名川町
南西方向 へ 約531km 移動(移動日数: 56 日)
標 識:SRS2446 デコ 8/27
性 別:♂
標識地:福島県福島県北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
東経140度7分53秒 北緯37度42分36秒
標識日:2004年8月27日 9時58分
標識者:栗田昌裕
備考 :晴れ。約24℃。ヨツバヒヨドリを訪花中。画像2枚あり。
鮮度中程度。左後翅の先端に破損。
腹部は中程度にふくらんでいる。
再確認地:兵庫県川辺郡猪名川町肝川字四十僧
東経135度22分38秒、北緯34度52分51秒
再確認日:2004年10月22日 11時27分
再確認者:宮内道子
再確認の方法:吸蜜中の個体を観察して標識をメモした。
備考 : 晴れ、約20℃。鮮度 やや汚損。
左の前翅の先が少し欠けていた。
フジバカマで吸蜜。
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